子どもの歯磨きについて
- 2025年1月9日
- お口の病気
子どもの歯磨きのタイミングはいつから?
また、どうやって磨いたらいいの?
お子さんの歯磨きについて悩まれている方は多いかもしれません。
そこで今回はお子さんの歯磨きの仕方と、仕上げ磨きのコツをお話します。
目次
子どもの歯磨きはいつからする?
子どもの歯磨きのタイミングは、歯が生え始めた頃からすぐに始めましょう。
個人差はありますが生後6~9か月で下の前歯から生えてきます。
日頃からお子さんのお口を見て、下の前歯が生え始めてきたと思ったら始めてください。
歯が生えてきて糖分や離乳食を口に入れることで虫歯の原因になる菌が付着しやすくなります。
最初から歯ブラシを使うのではなく始めはぬるま湯で湿らせたガーゼを指に巻き、赤ちゃんの歯や歯茎を優しく拭いてあげるといいでしょう。
歯磨きに少しずつ慣れてきたら、、、
ガーゼに慣れてきたら、安全リングがついた赤ちゃん用の歯ブラシを使用してみましょう。
歯ブラシが赤ちゃんの喉の奥をついてしまわないようにきちんと大人が側についている状態で行ってください。
またその後に大人が行う仕上げ磨きも必ず行いましょう。
1才~3才は膝の上に乗せてお口の中が見やすい態勢にすると歯磨きがしやすいです。
どんな歯ブラシを使ったらいいの?
①子どもの年齢に合っているものを選ぶ
市販の歯ブラシでも0歳児用、1歳児用など細かく対象年齢が書かれてあります。
指先・お口の発達に合わせてブラシの大きさや握るハンドルの形や大きさ太さなど、使いやすいようにデザインされています。
沢山種類があってどの歯ブラシが最適なのか分からない場合は、是非お気軽にご相談ください。
②先端が丸くなっているものを選ぶ
ブラシの先端が丸くなっているものを選びましょう。
ブラシの先が尖っていると歯茎を傷つけてしまうリスクがあるからです。
お子さんが自分で歯磨きをするようになると、力のコントロールが難しく力いっぱい磨いてしまうこともあるので歯茎に当たっても安全な先端が丸くなっているデザインのものを選ぶといいでしょう。
③シリコン素材のものを選ぶ
シリコン素材のブラシは柔らかく、歯茎を傷付けません。
先端が丸くなっているタイプの歯ブラシを選ぶ際にシリコン素材かどうかも重要視して選んでみてください。
また、飲み込み防止のプレートがついているものを選ぶことで事故防止にも繋がります。
当院では歯磨き中のお子さんの転倒や歯ブラシが喉の奥に刺さってしまうなどの事故を防ぐために「EX kodomo F」を導入しています。
歯磨き中に万が一転倒しても、ネックが曲がることでお口の中への衝撃を減らす効果があります。
EX kodomo Fは0~2歳用、3~5歳用の2種類でハンドルの長さ、ヘッドの大きさが異なります。
お子さんの年齢に合わせて使い分けていただくことをおすすめします。
0~2歳用→初めのうちはお口の中に異物が入ってくるだけで嫌がるので、まずはお口の中に入れる練習から行っていきましょう。
3~5歳用→慣れてきたら正しい握り方を教えてお子さんが自分で磨く練習をしてみましょう。
どちらの場合も最後に保護者の方が仕上げ磨きをすることが大切です。
虫歯にならないように親が仕上げ磨きをきちんと行うことが理想ですが、子どもが泣いてしまい思うように磨けないこともあるでしょう。
そんな時は以下のポイントを意識してみてください。
①親が仕上げ磨きの練習をする
1ストロークで歯1~2本磨くイメージで小さく歯ブラシを動かすことを心がけましょう。
優しい力で小刻みに動かすことが大切です。
②上唇小帯には気を付ける
上唇小帯とは、上唇の中心にある「ひだ」で特に痛みを感じやすい部分です。
仕上げ磨きの時にブラシの先や歯ブラシのプラスチックの部分が当たらないように注意し、指でカバーして磨きましょう。
③安心できる態勢で磨く
膝に寝かせて磨く、膝に座らせて磨く、お子さんを立たせて鏡を見ながら後ろから磨くなど、
お子さんが1番嫌がらなかった態勢で磨くよう心がけましょう。
④ポイントをおさえて磨く
歯と歯の間、歯と歯茎の境目、噛み合わせ、奥歯、第一大臼歯(生えてきたら)は磨き残しが多い部分です。
凸凹したところは歯ブラシの毛先があたりにくく磨き残しがちなので、仕上げ磨きの時にきちんと磨いてあげましょう。
時間は3分を目安としてお子さんが好きな音楽などを流しながら磨いてあげるとよりいいでしょう。
歯磨きを嫌がる時はどうしたらいいの?
歯磨きを嫌がる時はまず次のことをチェックしてみてください。
・力が強くなりすぎていないか
・仕上げ磨きが痛くないか
・仕上げ磨きの態勢がきつくないか
「痛い」「態勢が落ち着かなくて嫌がる」などの理由であれば改善することができますが、
そもそも歯磨きが嫌いというお子さんには「痛くないように固定し短時間で終わらせる」ことを意識しましょう。
どうしても嫌がる場合には最低でも寝る前の1回だけでも磨くように心がけましょう。
大切なお子さまのお口の健康を守るためにも、正しい歯磨きの方法や習慣を身に付けることは重要です。
歯磨きやお口の中の相談事、何でもお気軽にご相談ください。