知覚過敏のメカニズムとは?原因と対策を徹底解説
- 2025年8月28日
- お口の病気
「冷たいものが歯にしみる」「歯ブラシが当たるとピリッとする」
そんな症状に心当たりがある方は、知覚過敏(ちかくかびん)の可能性があります。
虫歯でもないのに歯がしみるこの症状、放置してよいのか、どう対処すればいいのか、気になりますよね。
今回は、知覚過敏が起きるメカニズムと原因、効果的な対策法をわかりやすく解説します。
目次
知覚過敏とは?
知覚過敏とは、歯の神経が外部刺激に対して過敏になっている状態です。
正式には「象牙質知覚過敏症」と呼ばれ、冷たい飲食物、熱い飲み物、甘いもの、歯ブラシの刺激、風などで「キーン」としみる痛みを感じます。
知覚過敏のメカニズム
健康な歯は、表面を「エナメル質」が覆い、その下に「象牙質」、さらにその奥に「歯髄(しずい・神経)」があります。
通常は、エナメル質が刺激を遮断するバリアの役割を果たしていますが、さまざまな原因によって象牙質が露出してしまうと、歯の神経まで刺激が伝わり、知覚過敏の症状が現れます。
象牙質には「象牙細管」という構造がある
象牙質の中には「象牙細管」と呼ばれる無数の細い管があり、その中に神経に続く液体があります。
冷たいものが当たると、この液体が動き、神経を刺激して「痛い」「しみる」と感じるのです。
これが「水力学説(ヒドロダイナミックセオリー)」と呼ばれる、知覚過敏のメカニズムを説明する代表的な理論です。
知覚過敏の主な原因
過度なブラッシング(力の入れすぎ)
強い力でゴシゴシ磨くと、エナメル質がすり減ったり、歯ぐきが下がって象牙質が露出します。
➡︎ 正しいブラッシング方法を学ぶことが予防につながります。
歯ぎしり・食いしばり
慢性的な歯ぎしりはエナメル質の摩耗や歯のひび割れを引き起こし、神経に近づく原因になります。
➡︎ ナイトガード(マウスピース)による対策が効果的です。
歯周病による歯ぐきの後退
歯周病が進行すると、歯ぐきが下がり、歯の根の象牙質が露出してきます。
歯周病治療の一環で知覚過敏が生じることもあります。
ホワイトニング・治療後の一時的な刺激
ホワイトニングや歯の治療直後は、一時的に神経が過敏になり、しみることがあります。
多くは数日〜1週間程度で自然におさまりますが、長引く場合は歯科医に相談を。
酸蝕症(さんしょくしょう)
酸性の飲食物(炭酸飲料、酢、レモンなど)を頻繁に摂取すると、エナメル質が溶けやすくなり、象牙質がむき出しになります。
➡︎ 酸の多い飲食後は、水で口をゆすぎ、時間をおいてから歯磨きをするのがポイント。
知覚過敏の対策方法
知覚過敏専用の歯磨き粉を使う
市販の知覚過敏用歯磨き粉(シュミテクトなど)には、「硝酸カリウム」や「乳酸アルミニウム」など、象牙細管の内圧変化を抑える成分が含まれています。
継続して使用することで、症状の緩和が期待できます。
歯科医院でのコーティング処置
露出した象牙質にフッ素や樹脂を塗布して、刺激が伝わるのをブロックする方法です。
再発を防ぐためにも、定期的なチェックが有効です。
歯周病や噛み合わせの治療
歯ぐきの後退や歯ぎしりの影響で生じる場合は、根本的な原因を治療することで知覚過敏の改善につながります。
◯歯周病治療で歯ぐきの健康を回復
◯ナイトガードで歯の摩耗防止
◯噛み合わせの調整や矯正
放置してはいけない理由
知覚過敏を「ただのしみるだけ」と思って放置すると、次のようなリスクがあります。
・食事や歯磨きが億劫になり、口腔環境が悪化
・虫歯や歯周病の発見が遅れる
・本当は歯のひび割れや根の病気だった可能性も
しみる症状が1週間以上続く、痛みが強くなる、食べ物が噛みにくくなるなどがあれば、早めに歯科を受診しましょう。
まとめ:正しく理解して、早めのケアを
知覚過敏は、軽度なものから治療が必要なケースまでさまざまですが、日々の生活習慣やセルフケアの見直しで予防・改善が可能です。
◯症状の原因を知ること
◯正しいブラッシングと知覚過敏用歯磨き粉の使用
◯必要に応じた歯科での処置
これらを通じて、しみない快適な毎日を手に入れましょう。
「これって知覚過敏?」と感じたら、お気軽に歯科医院でご相談ください。