食べ物で決まる!? 子どもの歯並びに影響する食習慣と予防法
「うちの子の歯並び、大丈夫かな…?」
多くの保護者が気になるのが、子どもの歯並びの良し悪し。
実は、歯並びに大きな影響を与えているのは、日々の食習慣や噛み方の癖です。
今回は、歯科医の視点から、歯並びに影響を与える「食べ物」や「食べ方」の習慣、さらにその改善方法について詳しく解説します。

目次
歯並びは遺伝だけじゃない!生活習慣の影響も大きい
「親の歯並びが悪いから子どもも…」と諦めてしまっていませんか?
もちろん顎の大きさや骨格は遺伝の影響も受けますが、最近の研究では食習慣や生活習慣が歯並びに与える影響の方が大きいことがわかっています。
特に顎の発達に影響するのは、「噛む力」と「咀嚼の回数」。
現代の子どもたちは柔らかく加工された食べ物が多く、しっかり噛まずに飲み込んでしまう傾向が強まっています。
歯並びに悪影響を与える食習慣とは?
柔らかい食べ物中心の食生活
ハンバーグやパン、うどんなど柔らかいものばかりを好むと、噛む回数が減少し、顎の骨や筋肉が発達しにくくなります。
→ 顎が小さくなることで、永久歯が並ぶスペースが不足し、歯列不正の原因になります。
よく噛まずに丸飲み
食事の時間が短く、噛まずに飲み込む癖がある子も要注意。
咀嚼による刺激が少ないと、顎の発育が促されず、歯が生えるスペースが不足します。
片側だけで噛む「偏咀嚼」
左右のどちらかだけで噛むクセがあると、顎のバランスが崩れ、顔の非対称や歯列の歪みにつながります。
→ 奥歯の噛み合わせにも影響し、顎関節症の原因となることも。
長期間の離乳食の延長
離乳食から普通食に移行する時期が遅れると、咀嚼の練習が不十分になります。
→ 特に1歳半〜2歳ごろに噛む習慣をしっかり育てないと、歯並び形成に悪影響を及ぼします。

歯並びを良くするために取り入れたい「噛む食習慣」
噛みごたえのある食材を取り入れる
・ごぼう、にんじん、大根などの根菜類
・スルメ、煮干し、小魚などの乾物
・玄米や雑穀米などのしっかり噛む必要のある主食
→ 「30回噛んで飲み込もう!」など、噛む回数を意識させる習慣作りも効果的です。
食事時間をしっかりとる
・テレビを消して集中して食事できる環境を整える
・家族で食卓を囲むことで、正しい咀嚼の手本を示す
・おしゃべりしながら楽しく、でもきちんと噛むことを促す
両側でしっかり噛ませる
・前歯・奥歯、右・左をバランスよく使うように意識させる
こんなクセにも注意!歯並びに影響する生活習慣
食事に限らず、日常生活での習慣も歯並びに大きく関わっています。
指しゃぶりや爪噛み
舌を前に出すクセ(舌癖)
頬杖、うつ伏せ寝
口呼吸
これらの習慣は、歯並びだけでなく、発音や呼吸機能にも悪影響を及ぼします。
早期に気づいて対応することが大切です。
歯並びに不安を感じたら、小児歯科に相談を
子どもの歯並びに違和感や不安を感じたら、小児歯科や矯正歯科での早期相談がおすすめです。
「経過観察でよいか」「矯正が必要か」「生活習慣で改善できるか」など、専門家の目で適切に判断することができます。
まとめ:食べ物・食べ方の工夫で子どもの歯並びを守ろう
歯並びは、食事の選び方や噛む習慣によって大きく左右されます。
成長期の“今”だからこそできる予防と習慣づくりが、将来の健康で美しい口元につながります。
保護者ができることはたくさんあります。
お子さんの歯並びが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
